「止める・蹴る」を考える——本当に大切なこととは?

川崎フロンターレのパスサッカーが2010年代以降、
日本サッカーを席巻し、「止める・蹴る」の重要性が広く認識されるようになりました。
今ではジュニア年代でも、当たり前のスキルとして求められています。
しかし、私自身が指導をする中で、最近考えることがあります。

「止める」ことの意図を理解してプレーしているのか?
「止めることが大事」と言われたから止めているだけなのか?
何も考えずに、ただ止めることだけに必死になっていないか?

「蹴る」にしても同じです。

パスは強ければいいのか?弱いパスはダメなのか?
指導者も、何を、なぜ教えるのかを改めて考える必要があります。
トレセンなどでも「止める・蹴る」が重要視されていますが、
その基準は何なのか?
「単調な練習になりがち」と言う指導者もいますが、
子どもたちが夢中になれる工夫をすれば、練習の質は大きく変わります。
基準が明確ならば、子どもたちは自ら上達を目指すはずです。

止めずに流すプレーや、弱いパスで相手を誘い込む「遊びのパス」も武器になる。
こうしたプレーを評価できる指導者も必要ではないでしょうか?
「遊び」の要素がある方が、子どもたちは楽しめる。
楽しむからこそ、新しい発想や創造的なプレーが生まれる。

PROFESSOでは、子どもたちの好奇心をかき立てる指導を大切にしています。
教わったことをただこなすのではなく、
それを超えるアイデアを生み出せる選手を育てる。
そんな環境の中で、「魅せるプレー」が生まれることを楽しみにしています。

三角 康晴

三角 康晴

サッカーを通して、スポーツの素晴らしさ、仲間の大切さを伝えたい

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