その練習、試合に活きてる?

先日、とある公園で小学校中学年の子どもとお父さん、中学生2人が自主練習をしている姿を見かけました。

どの子もとても熱心で、「やっぱり上手くなる子はこうして自分の時間を使って練習してるなぁ」と感心しました。チーム練習やスクールだけでなく、自分で練習時間を作って努力する姿勢は本当に素晴らしいことです。

でもふと、こんな問いが浮かびました。

『その練習、本当に試合で活きる練習になっているだろうか?』


サッカーというスポーツには、自分のやりたいプレーと、それを妨げようとする相手のプレーがぶつかり合うという前提があります。

たとえば自分が「パー」を出したいと思っていても、相手も「パー」を選んでいたら、そのプレーは通用しないかもしれませんよね。

つまり、試合の中で成功するためには、「自分がやりたいこと」だけを突き詰めても限界があるということです。だからこそ、自主練では“実戦につながる視点”を持つことが大切なんです。


自主練のカギは「目標設定」と「負荷」

今回の子たちは2時間近く自主練をしていました。でも、

  • 「2時間やった」という量
  • 「これができるまで終わらない」という質

このどちらが集中できるでしょうか?明らかに後者ですよね。

自主練には明確な目標と適度な負荷(緊張感)が不可欠です。

たとえばリフティングでも、

  • 右足だけ
  • 左足だけ
  • 交互に
  • 頭の高さ以上に上げる

といった制限をつけるだけで、難易度も集中力もガラッと変わります。

たとえば、頭上を超えるような高いリフティングを繰り返すと、自然と細かいステップが身につき、浮き球処理にも役立ちます。これはとても効果的な練習方法です。


正しい目的意識で「夏の自主練」を

よくある話ですが、「目線を上げたくてマーカードリブルをしています」という子がいます。

でも実際には、ぶつからないように気をつけることで目線が下がってしまうケースもあります。

つまり、「やっている練習」と「得たい成果」が必ずしも一致していないことがあるんです。

この夏、「上手くなりたい!」と強く思うなら、ぜひ一度立ち止まって、

『この練習は何につながるのか?』

と問い直してみてください。

PROFESSOでも、そうした視点を子どもたちに持たせられるよう、日々アプローチしています。

せっかくの努力が、しっかり意味ある成長につながるように。
そんなアプローチを、私たちはこれからも続けていきます。

三角 康晴

三角 康晴

サッカーを通して、スポーツの素晴らしさ、仲間の大切さを伝えたい

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