その言葉が気づかぬうちに子どものモチベーションを下げている?

現在、B級指導者講習会の前期課程を終え、10月中旬から再開する中期課程に向けてレポート作成に追われています。それ以外にも指導実践という課題もあり、改めて指導者として未知なる可能性を秘めた子どもたちに関わるということが、いかに重大なことであるかを実感すると共に、身の引き締まる思いです。

さて、そのレポート作成のテーマの一つに、「心理学」があります。学んでいくほど、子どもから大人まで一サッカー選手たちである彼らに対する関わり方や見方を勉強させていただけています。感謝、感謝。

その中に出てくる『アンダーマイニング効果』という言葉がありました。私自身も「あ、これすごく分かる!」と強い共感がありましたので、ご紹介しますね。

今までのスクール生の親御さん、スクールとは別のチームに在籍する親御さんの中に「ウチの子、褒められるとどんどん伸びるんです」とおっしゃる方がいました。
私も鬼ではありませんので笑、いいプレーや上手くいかなかったけど考えてトライしたんだなというのが分かるプレーにはどんどんポジティブな声かけをします。ですが、そうでなければまず褒めることはありません。念のため、いいプレー、いいチャレンジには褒めますよ!!笑

明らかに良くないプレーだとしてもナイスプレー!って言われる子どもはこれでモチベーションが上がるでしょうか?実は子どもは、そうやって褒められることで、モチベーションを下げてしまうかもしれません。
報酬でつるのも、これと同様です。この行為自体が、彼らの頑張る目的を「やりがい」から「報酬」へと変えてしまいます。

もう一つの例として、リフティングで10回もできなかった選手がいたとします。翌月には20回できるようになりましたが、このとき皆さんはその子の結果を笑顔で褒めるでしょう。「すごいじゃん!よくできたね!」

私はスクールもチームの活動も基本全カテゴリー、全選手を自分の目で見ていますので、そのときこの1ヶ月で何があったかを瞬時に振り返ります。
「あの子、練習でも黙々とやってたよな」「できる子たちのプレーを真剣に見て、アドバイスを求めてたよな」「自主練頑張ってるって誰かが言ってたよな」、、、
「この1ヶ月、すごく一生懸命練習したし、沢山努力したもんな!」と私は笑顔で褒めます。

どちらのモチベーションがより上がるでしょう?彼らは結果を褒められたことももちろん嬉しいんです!でも、その過程って見えない部分でもありますよね。でもそこに目を向けてくれたとき、子どもがどれだけ嬉しいか、、そんな経験ありませんでしたか?

ただ楽しくやる他のスクールとは雰囲気が全然違いますので、本気でここでやりたい!と思ってもらえないと、なかなか新規の選手たちからは選んでもらえません。それでもPROFESSOサッカースクールを選んで来てくれた選手たちについては、しっかりと彼らの頑張りを、努力を見ていますよ!

三角 康晴

三角 康晴

サッカーを通して、スポーツの素晴らしさ、仲間の大切さを伝えたい

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