近隣に様々なスクールがある中、それぞれ独自のトレーニングを行っていますね。実際にどんな練習をしているのか、勉強を兼ねて見に行くこともありますが、それらを見た上で、「やっぱり基礎基本って本当に大事だな」と改めて実感します。
PROFESSOでは、80分のトレーニングを通じて、全員がボールに触れる時間を確保するよう努めています。この年代において、ボールフィーリングを養うことが何よりも大切です。だからこそ、オンザボールのトレーニングを中心に行っています。
中学生や高校生の指導にも携わってきたからこそ、小中学生の年代でどれだけ基礎基本にこだわって練習できるかが、その後の成長に大きく影響すると個人的に感じています。しかし、実際にはそこに比重を置かず、難しいトレーニングに取り組むケースが多いのが現状です。高校生の年代であれば、グループやチーム戦術に多くの時間を割かなければならないため、ある程度はやむを得ない面もありますが…。
四則演算ができないのに、先に進むことはできませんよね。漢字(英単語)や文法がままならないままでは、長文を読み解くことも難しいでしょう。理解しているふりでは、上のレベルやカテゴリーに進むにつれて、通用しなくなってしまいます。
「止める」「蹴る」といった基礎基本を続けるのは単調でつまらない、という声を残念ながら耳にします。それも、トレセンや選抜レベルの指導者からです。しかし、基準を設ければ、子ども達はそれを達成するために熱心に取り組みます。その集中力は見事です!「このボールを止めてみろ!」と言わんばかりに強いボールを蹴り合いながら、それを止めるためにどこに触れればいいかを試行錯誤しています。
その基準を指導者がどう設定し、子ども達に明確に伝えるのか。私自身もまだまだ試行錯誤の段階ですが、80分のトレーニングに全力で取り組む選手たちは、確実に毎回の練習で上達しています。彼らにはその基準をクリアするという目標があり、ただやらされているわけではないからです。
「どんどん上手くなりたい」という気持ちを持ちながら、単なる楽しい雰囲気ではなく、厳しくも達成感のあるトレーニングを通じて、一緒にサッカーを上達させていきましょう!