私自身が生まれ育った品川に戻り、指導者として活動を始めて今年で7年目。自チームの選手たちを6年間指導してきましたが、この6年生たちはPROFESSOサッカースクール創設時からの戦友でもあります。サッカーだけでなく、毎週水曜日の勉強会も通じて、確かな成長を遂げてきたと感じています。
私は「文武両道」という言葉をあまり好みません。なぜなら学生の本業はサッカーではなく、あくまで学業だからです。勉強をしっかり行ったうえでサッカーに取り組むこと。これがPROFESSOサッカースクールの理念であり、私自身の指導理念でもあります。
もちろん、小学生年代からサッカーに100%振り切ることも決して悪いことではありません。実際、勉強にもしっかり取り組みながらサッカーで突き抜けていった子どもたちもいますし、週7〜8日サッカーに没頭する強い意志を持った子どももいます。誰にでもできることではありませんし、その姿勢は素晴らしいものです。
ただし「そこまで本気でやっている選手でさえ、サッカーで飯を食うことは容易ではない」――この現実を踏まえたとき、子どもたちに関わる大人ができることは何でしょうか。
私自身は、大学時代に関東大学リーグ1部の体育会サッカー部で4年間プレーすることができました。それを可能にしたのは、勉強をしっかり続けてきたからです。中学時点で「将来はサッカーの名門大学に進み、サッカーと向き合いながら教師になる」という夢を抱いていたため、勉強をしないという選択肢がなかったのです。
だからこそ、今の選手たちにも「育成のバトン」を渡すときに大事にしてほしいものがあります。
彼らをリレーの第一走者だとするならば、次の中学年代という第二走者に渡すときに備えるべきは、サッカーも勉強も本気で取り組む姿勢です。なんとなくサッカーを教え、なんとなく勉強の重要性を伝えるのでは、なんとなく“そこそこ”の選手にしかなれません。
「本気で取り組む姿勢」を持ってくれたら、その選手がどんな進路を選んだとしても、きっと大丈夫。
そんな選手たちを、これからも品川から輩出していきたいと強く思っています。