ジュニア年代の重要性

年末年始は、ジュニアの大会、ジュニアユースの練習、高校選手権と、できるだけ現地に足を運び、実際のプレーを“肌で感じる”時間を多く持ちました。
普段ジュニア年代を見ていることもあり、単純なスピードの違いだけでなく、プレースピードの速さも強く印象に残りました。

縦に急ぎすぎているな…と感じる場面も正直ありましたが、DFラインからロングフィードを入れてセカンドボールを回収し、ショートカウンターを狙う流れが主流の中で、ショートパスやドリブルを織り交ぜながら丁寧にゲームを組み立てるチームもありました。
そうした試合を見て、あらためてどの年代においても基本技術の高さが土台になることを実感しました。

自クラブのコーチや、高校年代で長く指導をされている方々と話す中で、強く感じたことがあります。
それは、「ジュニア年代にどんな指導者に触れ、どんなことを学んできたか」が、その後の選手人生に大きな影響を与えるということです。

技術は中高生になってからでも伸ばせます。
しかし、全力で取り組む姿勢、最後まで諦めない姿勢、話を聞く姿勢、言われたことだけでなく自ら考えて動く姿勢――
こうした“取り組む姿勢”をジュニア年代で習慣化できるかどうかは、後から取り戻すのがとても難しい部分だと感じています。

技術はあとからでも伸ばせますが、姿勢は育った環境と指導で決まる部分が大きい。
この差は、年齢を重ねるほどに広がっていくようにも思います。

2時間も3時間も続くトレーニング環境に対しては、今でも私は疑問を持っています。
集中力が続かない中で長時間やるよりも、限られた時間の中で、何を身につけさせるかを明確にして取り組むほうが、はるかに価値があると感じるからです。

選手の集中力も、指導者の狙いも、時間が長くなれば薄まってしまう。
だからこそ、指導者側が「今この時間で何を獲得させたいのか」を常に意識し続けることが大切なのだと思います。

ジュニア年代は、サッカー人生の“土台”をつくる時間です。
その時間に関わる指導者が、どれだけ自覚と責任を持てるか。
日本の未来を担うかもしれない子どもたちと向き合っているという意識を忘れず、私自身もこれからも自問自答を続けていきたいと思います。

三角 康晴

三角 康晴

サッカーを通して、スポーツの素晴らしさ、仲間の大切さを伝えたい

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