品川区大会を見て思うこと

秋に入り、区内公式戦大会が再開しました。9月末から始まった4年生大会を皮切りに、10月末から6年生大会、年末には5年生大会と、JFA登録をするチームはそれ以外に8ブロックの大会と並行しながらの試合となるため、コンディション調整も容易ではないのではないでしょうか。

さて、PROFESSOサッカースクールにも多く所属する自チームの選手たちも大会に出場していますので、試合に出場している多くのチームの選手たちのプレーを見ますが、「守備」の部分において大きな伸びしろを感じます。
近隣のスクールでもドリブルに特化したスクールもこのエリアは多く、足元の技術には自信のある選手たちが多くいるようです。ただ、浮き球の処理、対人の対応についてはまだまだ学ぶべき要素が沢山あるように思います。

1.守備意識の欠如
サッカーには攻撃と守備があります。攻撃時には攻撃だけを考えていればいい訳ではありません!最終ラインよりも後ろに相手がいるにも関わらず、平気で最後尾の選手がCKで前に上がっちゃうシーン、そこに対して全力で戻らないシーンを見て、「子ども達に守備の楽しさ」を教えてあげねば!!と改めて強く思った次第です。

2.技術、体力の不足
ボール奪取の技術や、アプローチの基本、マークの原則など、そもそもの原理原則を知らずにプレーしている選手を多く見かけます。更には体力的に余裕のないのも気になりました。
以前のコラムにも書きましたが、小学生の(身体の)線の細さは驚くほどです。当然ながら連戦を戦い抜く体力もない多くの選手たちを見かけました。夏にあれだけ身体を酷使したら、体力回復に充てるエネルギーすら足りず、さらに沢山食事を摂ったとて身体を大きくするためのエネルギーには充てることができません。夏季休暇中の長期オフはやはり大事だなと痛感しました。

3.守備連携の不足
守備は個人で解決しなければならない局面と味方との連携で解決する局面があります。あえて選手同士の距離感を狭めて、味方と協力して奪えばあんなに突破はされないだろうなと見ながら思ったり、優勝候補のチームでもカバーの概念がないからか、パントキックで落下地点を誤ることも散見し、「少し足の速い選手がいたら簡単に裏を取られて失点してしまいそうだな」と思うシーンが何度もありました。

中学生でも多くの選手たちがクラブチーム等で勝負すると思います。攻撃の選手だから、守備の選手だからは一切関係なく、守備を指導できないと子どもたちの可能性を狭めてしまいます。
当スクールでもボールを持つ練習を沢山やっていますが、守備の強度を全選手に強く要求します。まずは1人で奪い切れる能力をつけます。そこから1人で2人を、2人で3人の攻撃の芽をつむ能力を養っていきます。

試合に出られるのはドリブルが上手い選手だけではありませんよ!FP7人がドリブルは上手いではサッカーは成立しません。レギュラーになるためにボールを奪える選手、走れる選手はどのチームでも必要不可欠です!チームで活躍してレギュラーで出たい!そんな強い思いを持った選手に来てもらえたら嬉しいです!

三角 康晴

三角 康晴

サッカーを通して、スポーツの素晴らしさ、仲間の大切さを伝えたい

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